AIを開発する企業として有名な中国・メグビー(Megvii Automaiton & Robotics、旷视)が、物流ロボットを大量に発表。市場で存在感を拡大し始めている。中国現地メディアによれば、メグビーは最近開かれた発表会で、ロボットのネットワーク制御システム「Hetu」(河图)のバージョン2.0と、7つのスマート物流ロボット・物流機器をお披露目した。スマート物流業界での具体的な戦略も公表。業界における影響力拡大を目指す方針を明らかにしている。
スマート物流機器の中には、12時間にわたり連続作業が可能な物流用自律移動ロボットや、独自の環境検出や認識能力、障害物回避機能を保有したSLAMナビゲーションAMR、高速平面移動能力を持つ無人フォークリフト、また人工知能積載装置などがある。
一方、発表されたロボットネットワーク制御システム(ソフトウェア)「Hetu 2.0」は、バージョン1.0に比べて業務管理、機器調整などの面で可視化性能を強化。意思決定と自律適応性能も強化されたという。既存の物流業界では人間に対する負担が大きいため、今後、ロボットとの柔軟な協働作業を可能にする自動化システムを構築していくとしている。
発表会でメグビー幹部・王宏玉は、「メグビーはすでに最もハードなAI企業になった」と、ソフトウェアのみならず、差別化されたハードウェアの強みも保有しているとアピールした。併せて、パートナー企業と共同でスマートソリューションの開発を続け、ハードウェアとソフトウェアをパッケージにした商品で、市場におけるプレゼンスを拡大していくと説明している。